
ゲッケイジュ
地中海沿岸原産。雌雄異株。葉に芳香があって古代から用いられた。 ギリシャ神話のアポロンとダフネの物語に由来し、ギリシャやローマ時代から神聖視された樹木の一つ。古代ギリシアでは葉のついた若枝を編んで「月桂冠」とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者達、そして大詩人の頭に被せた。 庭木、公園樹としての利用のほか、葉は料理に、葉や果は薬用として利用される。 葉、実は、それぞれ月桂葉、月桂実という生薬名を持つ。月桂樹の葉に含まれるシネオールという芳香成分は蜂さされやリューマチ、そして神経痛などへの効果があるとされている。シネオールは唾液の分泌を促進するため、食欲の増進や消化を助け、肝臓や腎臓の働きを活発にすると言われている。また、葉には穏やかな麻酔作用もあるとも言われる。欧州の伝承療法では、毎朝2枚の月桂樹の葉を食べることで肝臓を強くすることができるとされている。料理に用いる場合は乾燥させてから利用する方が、苦味が少なく香りが引き立つ。乾燥した葉を折ることで、より強い香りを出すことができる。 葉をつけたままの枝でリースを作り、室内にかけておくことで空気を清浄することが可能。 2001年、カゴメ株式会社総合研究所は、月桂樹の中に、血管を拡張する作用を示す物質が含まれていることを明らかにした。